キコの台所

パンと粉もの 料理教室

ドイツでのお昼ごはん その1

昨年のちょうど今の時期、
ドイツでお菓子の勉強をしてきました。

アシスタントをしている教室の先生のお陰で
出会うことのできた製菓マイスター。
ボッパルト(Boppard)という街で、
ケーキ屋をしている、Oswald Hähnさん。
もう53年近くマイスターをしています。
50年目に、Goldene Meisterとして
表彰を受けた事は、彼の誇りです。

出会いは2007年の春、来日して、
講習会をして下さった時でした。

「キコの台所」の「キコ」も、
実は彼が付けてくれた呼び名です。
3音は言いにくいから、2音が良いという
理由から付いた呼び名です。

2007年以降、ヨーロッパに行ける時は、
なるべくフランクフルトから入って、
ボッパルトに1泊したりと、ちょこちょこ
寄っていました。

ボッパルトはライン川沿いの街で、
フランクフルトからは電車で1時間。
ライン川クルーズの乗船場もあり、
夏には観光客で賑わいます。

逆に冬はとても静かで、
クリスマスマーケットも本当に小さく、
中央広場に樅を売るお店が数店並ぶだけ。

2009、2010年の春に続き、
昨年は念願のシュトレンを学びに。


クリスマスまでのこの時期、
昨年のドイツのクリスマスシーズンに
私が見てきたもの、食べたものなどを
少しずつ綴っていきたいと思っています。

まずはお昼ごはんをテーマに。

マイスターのご夫婦は、70代。
伝統的なドイツの料理を作って食べて
いるようでした。

たぶん、日本で言ったら、肉じゃがとか、
魚の煮付けのような。

まずは初日のお昼ごはんから。


☆Rippchen mit Kraut und Kartoffelpüree
茹でた豚肉の切り身
ザワークラウトとじゃがいも添え

メインは、豚肉を塊のまま、玉ねぎや香草と
長時間茹でたもののスライス。

ザワークラウトは、缶詰めから。
でも、そのまま食べるのではなく、
玉ねぎを炒めて、その中にザワークラウト
入れて、という手間を必ずかける。
そして、この缶詰めもお気に入りの銘柄しか
使わない!というこだわり。
ちなみに、これがマイスターの奥さんの
こだわりの缶詰め。

じゃがいもは、皮を剥いて茹でて
潰してピューレ状にしたもの。
黄色くて、味も濃い気がした。
ふつうのスーパーで買っても、
ドイツのじゃがいもは美味しいんです。
さすがです。


お昼ごはんシリーズ、まだまだ続きます。