キコの台所

パンと粉もの 料理教室

全粒粉入りの山型食パン

今回は山型食パンの成形をまとめました。

ここに載せたレシピの配合は、
先日の「基本の丸パン」をもとにしています。

今までいくつかレッスンで作った
山型食パンの配合で気に入ったものがあれば、
そのレシピを使って頂き、成形のメモで
よく分からない部分だけ読んで頂けたら
と思います。

全粒粉入りの山型食パン

《材料》
☆100%=320g
(2100ccの型 1台分)
強力粉(春よ恋) 288g(90%)
全粒粉 32g(10%)
イースト(サフ金) 5.8g(1.8%)
砂糖 23g(7%)
塩 5.8g(1.8%)
水 211g(66%)
バター 10g(3%)

《パン生地データ》
捏上温度 28℃
一次発酵 45〜50分(28℃のところ)
パンチ
一次発酵 30分(28℃のところ)
分割 2個
ベンチタイム 15分(30℃のところ)
成形
仕上発酵 50分(32〜35℃のところ)
焼成 210℃ (20分)

《作り方》
※捏ね方は前回の「基本の丸パン」と
同じ捏ね方で作れます。

きれいに丸める。
ボウルに入れて一次発酵へ。
ラップをして乾燥防止。

28℃のところで、45〜50分。

パンチを入れる。
全体にガスを抜いて、もう一度丸め直し。

28℃のところで、30分。

2個に分割。
俵型に丸めてベンチタイム。

ベンチタイム終了。

打ち粉をした台に取り出す。
成形に入ります。

2個同時にやったほうが良いです。

まず手の平でガスを抜いて、
それから麺棒をかける。

プクッと出てきたガスは手で押さえて
抜いておきます。

2つの生地を、
同じくらいの面積、
同じ厚みに整える。

麺棒をかける理由は、
薄くしたい、というよりは、
手で抜ききれなかったガスを抜く事、
生地全体に均一にガスの散らす事です。
なので、あんまりペラッペラに薄くしない
ほうが理想です。

大きさの目安としては、
横に置いたカードを参考に。

形が整ったら、パンの外側になる面を下に。

1/3ずつ折ります。

縦に向きを変えて。

3つ折りしたままではコロンコロンしていて
丸めにくいです。なので、
麺棒をかけて厚みを均一にします。

ここでの目的も、先程と同様です。
薄くしたい、というよりは、
生地全体に均一にガスの散らす事です。
なので、あんまりペラッペラに薄くしない
のが良いです。

まず自分側から1/3のところで折ります。

そのままゴロンと回転させるだけ。

無理にキュッと張りながら丸めると、
中心だけキツくなって伸びづらくなります。

こういう向きで生地を詰めます。

型の高さから少し出てくるくらいまで
仕上発酵。

焼成します。

食パン型 2100ccを使っています。
お持ちの型にビニール袋かラップを敷いて、
水を型いっぱいに入れていきます。
その水の量が型の容積です。
食パン型は台形の部分もあるので、
縦×横×高さ=型の容積、とはなりませんが、
山型食パンの場合は、だいたいという感じで
定規で測っても大丈夫です。
角食パンの時は、型の容積と詰める生地量は、
かなり重要なので、正確に測ったほうが
良いです。

レシピは、
春よ恋を中心に320gの粉で捏ねた時に
2100ccの食パン型を使う、というものです。

もし2500ccの型なら、
粉を100%=380g

もし1500ccの型なら、
粉を100%=230g

など、型の容積の合わせて、
計算し直して作ります。

型が大きいのに、生地が少なければ
平たく高さが出ませんし、
型が小さいのに、生地が多ければ
詰め込まれ過ぎて、伸びられない、
またはちょっと爆発した感じに焼き上がって
しまいます。